VDSNewsVol.5


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   バーチャル自動車教習所 通信   Vol.5【残暑の号】
  ▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲▽▲ 発行日:1999年8月24日
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残暑お見舞い申しあげます。
おかげ様でWEBサイト版“VDS”へのアクセスが5000を超えました(8月21日)。この数自体はあまり自慢にならないかもしれませんが、毎日誰かが必ず見てくれていると思うと励みになります。
地味なテーマのサイトですが細く長く続けていきたいと、改めて思いました。今後ともよろしくお願いします。         たかはし@VDS
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今号の目次 (記事1点)
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■言ってることが違う話
1. 指導方法の違い
2. 表現の違い
3. 進度による違い
4. しかし

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■言ってることが違う話

前回からしばらく間があいてしまいました。もちろん忘れていたわけでも逃亡していたわけでもないのですが、何か読んでくれる人の役に立つことを書こうとすると、やはり煮つまっちゃうというのか、どこから手をつければいいのか分からなくなって混乱するというか、早くもやって来たスランプなのか、いわゆる伸び悩みなのか。
う〜、パソコンの他のソフトはともかく、エディターのアイコンだけはクリックする気にならん!(ちなみにうちのは古いMacにエディターはJeditを使っています)
オッ、これって教習所でさっぱり教習が進まなくて、教習所に行きたくなくなった時のあの気分だな。
この気分で重い足どりで教習所に向かう人もきっとたくさんいるのではと思いますが、なんとかしたいですねー。

と、いうわけで今回のテーマは突然ですが「教習所問題を考える」。
う〜む、偉そうだな。それに抽象的。では「教習所の問題点」。
これも話が変な方に進んで行きそう。それじゃ「教習所でよくある問題」。
もうちょい身近に。「教習所でよくある話」。
じゃそれを具体的に。「教習所でよく聞く不満」
こんな感じかなー。じゃあ、その一番よく聞く不満って・・・

--1. 指導方法の違い--

さて、例によって前回からの続きですが、背中がガチガチに固まるくらい緊張して50分間の教習時間があっという間にすぎてしまっていたのも最初の二日目くらいまで、教習三日目くらいになるとさすがにいわば「出戻り教習生」の私でありますので多少は余裕も出てきます。
ま、別に「出戻り」でなくても三日目の5時限目、6時限目あたりから要領をつかみ始めるものなのですが、当時の私は自分のことしか分かりませんので。
そしてその頃から私は(実は誰もが)気がつくというか、気になり始めるのでした。
「あれ〜、この指導員は前の時間の指導員と違うこと言ってるぞ?」

例えばこんなぐあい。
A指導員「えー、この左折のときは曲がり角の手前でブレーキとクラッチを踏     んで、勢いを殺して、クラッチを踏み込んだままハンドルを切り始     めてみてください」
B指導員「左折の曲がり角ではブレーキとクラッチを踏んで、半クラッチを     作って、その半クラッチの力で徐行しながら曲がるんですよ」

ねッ!A指導員とB指導員は明らかに違うことを言っていますよね。
クラッチを踏み込んだまま(切ったまま)と半クラッチでとは、話が全然違うではないか。
教習生としては、面喰らいます。
これはつまりA指導員は「クラッチ切れ主義者」で、一方のB指導員は「半クラッチ主義者」で各々自分の主義を無抵抗で従順な教習生に押し付けているだけなのではないかと勘繰ったりもしました。(私は)

 で、私としてはその後こういう事態に遭遇したときには、とりあえずその時限の担当指導員のいうことに従ってみて、後は自分のやりやすい操作方法でいく、という方針を決定したのでした。(そんな大げさなものでもないか)
で、具体的には「クラッチ切れ主義者」A指導員のパターンを採用しました。

教習所に通っている方の中にはこんな指導の違いに混乱している方がいるかもしれません。実際、教習所でアンケートをとってみると「指導員によっては言うことが違うので困った」と、いう意見が多いのです。
指導員毎にあんまりばらばらなのも困りますが、上記のような例はよくある話だと思います。

じゃあ、この例でどちらの指導員が正しいのかと言いますと、どちらも正解なのです。それどころか私自身が指導するときにA指導員になったりB指導員になったりします。
「左折の曲がり角では、徐行で小回りする」ことがテーマになりますから、まずそれが確実にできることが大切なのであって、そのための方法はどちらでもいいのです。あとはその教習生の人次第で、できる方を使えば良いわけです。

ただし教習生のその後の私、つまり初心者ドライバーの頃の私は徐行すべき時にクラッチを踏み込んだままブレーキで勢いを押さえる操作をよく使う、つまり半クラッチを上手に使えないドライバーになってしまいました。
そしてその後、苦手意識がなかなか消えない、上達が遅いドライバーになってしまいました。

で、その経験から指導員としての私は早い時期から半クラッチを身につけてもらったほうが良いだろうと考える、どちらかといえば、B指導員タイプの「半クラッチ派」ではあるようです。

--2. 表現の違い--

ここまでは指導方法の違いということになりますが、指導員毎に表現の仕方の違いもありますね。
ごく簡単な例だとセカンドギアのことを「2速」という人もいれば「セコンド」という人もいます。

こういった語彙については指導員同士の話し合いで統一をはかって欲しいところなのですが、教習所によってもいろいろかもしれません。指導員も一度身についてしまって何年も続けているものは一朝一夕には変えられないのでしょう。

私の経験ではいつもどおりに「セカンドギア」とか「サードギア」と言っていたら、教習2時限目の教習生の人に「日本語で言ってください」と、リクエストされ「にそく」とか「さんそく」に直して教習を続けたことがありました。ちなみにこの人は現役の高校生でしたが。

--3. 進度による違い--

さらには教習が進んでいくと、練習する内容も変わってきます。
当然、技術的に難しくなってくるのですが、例えば「後退」の項目を練習していた場合、前の時限は「直線バック」でまっすぐバックすることだけが課題だったのに、この時限は「直角バック」でバックで角を曲がるのまでやらされてしかもうまくできなくて復習項目になってしまった。
これって後の時間の指導員にイジワルされてんじゃないの?

そんなふうに思う人も実際に多いみたいですが、これはもちろんその項目毎の課題が決められていて、それがきちんとできるようになっていないと先には進めないのです。

簡単に言ってしまえば同じ所内教習でも入所したての頃と、仮免の検定直前まで進んできた頃とでは身に付いた実力は全然違うはずですし、練習する内容も
それなりに難しくなってきて当然なのですね。

たとえば一段階の最初から「進路変更の確認」なんてやりませんし、最初から「坂道発進」の練習もやらないはずです。

--4. しかし--

以上はたぶん教習生に方からの不満というかクレームのナンバーワン、「指導員によって言うことが違う」原因というか、教習生と指導員の行き違い、ズレについて整理してみたのですが、実はこれだけで誰もが納得してくれるわけではないと考えています。

ひとつには本当にどっちでも良い場合。
例えば下り坂で一時停止した後で発進するときは2速ギアか1速ギアか。
「2速で発進できるのだからそれで良い」
「一時停止したらギアを1速に戻す習慣を付けた方が良い」
これはどちらでも良いですね。

そしてもうひとつは残念ながら、やはり指導員が違うことを言っている場合。

◯ 教習所の中でその項目や操作の指導方法について指導員間の申し合わせがきちんとできていない。
◯ 申し合わせは行ったがずいぶんと以前の話で、指導員自身がきちんと覚えていない。
◯ 申し合わせは行ったがその指導員がその取り決めに納得せず自分流を通そうとしている。

と、いうことも絶対にないとは言い切れないでしょう。
ん〜、まあ指導員も人間だからなー。

ただ最後の例が原因になっている割合はごく少ないと信じてはいるのですが。

                                -VDS

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